日本の携帯電話の普及状況は、年々すさまじい勢いで延
びてきています。

総務省の直近の調査では、携帯電話の契約数が日本の総
人口に対して100%を超えている状況です。

今や小さな子どもは除いたとしても、携帯電話を持って
いない人は居ない世の中になりました。

もし、自分が若い時に携帯電話があったらと想像してみ
ると、間違いなく人生は変わっていただろうと確信しま
す。

たとえば、私が大学に入学した時、親元を離れ遠く離れ
た東京で一人暮らしを始めました。

六畳一間の下宿に住み、もちろん電話もなくて、親の方
から私に連絡する手段は大家さんのところに電話して取
り次いでもらうか、手紙を出すかしかありませんでした。

今、私には大学生の子供がいますが、当時の親のことを
考えると、さぞかし心配だったろうと思います。

今だったら携帯電話で簡単に連絡がとれるし、いつ何時
でもお互いの状況を知らせることができます。

また、人と待ち合わせる時に、昔だったら待ち合わせの
時間に間に合わなかったり、逆に長い間待ちぼうけをく
らったりとか、誰もが一度や二度は痛い思いをしたこと
があると思います。

特にデートであったり、仕事関係でお客様と約束をした
時に、何かのトラブルでこのようなことになった場合は
、取り返しのつかない事態になるかもしれません。

しかし、今ではどんな状況であれ、携帯電話さえあれば
なんとか事なきを得ることができます。

こうして考えてみると、あの時に携帯電話があったら人
生が変わっていたと思うことが、たくさんあるように思
います。

ほんとに便利な世の中になったものだとつくづく感じま
す。

しかしながら、便利になって良いことばかりではなさそ
うです。

特に若い人たちのコミュニケーションに対する考え方は
昔と大きく異なっていると感じます。

その要因のひとつとして携帯電話があると思います。

いつ何時でも連絡がとれる反面、それに頼り過ぎて知ら
ないうちに人を傷つけているケースも見受けられます。

最近のいじめなども携帯電話がなければ、ここまで大き
な社会問題になるほどではなかったのではないかと思い
ます。

携帯電話に限らず、便利で快適なものがたくさん増える
ことは好ましいことだとは思いますが、人間らしさを失
っていることも少なからずあるようで、ちょっと残念な
気持ちもあります。